ダイブコンピューターってなんで必要なの？ | ダイビングスクールマレア池袋店スクールメモリーズ

皆さん、こんにちは！

マレア池袋店の荻野開斗です。

突然ですが！皆さんは「減圧症」という病気をご存知でしょうか？

減圧症とはダイビングや潜水士といった水中に潜っている際に起きてしまう病気の一つでダイビングで起きる事故の中でも最も重い病気と言われており、一度減圧症になってしまうと関節の痛みや手足のしびれなどの後遺症や最悪の場合死に至ってしまうという危険な物なのです。

しかし、そんな減圧症を防ぐことが出来る器材があります。

それが今回の主役、「ダイブコンピューター」です。減圧症とは身体に蓄積した窒素が原因でなってしまうのですが、そのすべてを管理してくれるのがダイブコンピューター。

そこで本日は知ってそうで知らなかった、「なぜダイブコンピューターが大事なのか」という話題についてお話ししてきます。

まず第一の理由は「安全性の向上」です！この理由が大まかな部分を占めています。

ダイブコンピューター水中での深度、潜水時間、水温などの計測をしてくれるものですが、実は車でいうところの「スピードメーター」の役割も果たしています。車の法定速度がある様に、ダイビングの浮上スピードにも決められた速度があります。どの位の速度かというと「1分間に18ｍ」の速度です。

このスピードはプールの中で歩いている人と同じくらいのスピードで、これを超える速さで浮上してしまうと「減圧症」になってしまうのです。いくらベテランのダイバーでも体感でこのスピードが分かる人は存在せず、常にダイバーはダイブコンピューターに頼る事で安全にダイビングをする事が可能になっています。

後は「ＮＤＬ」も安全性を向上する為には欠かせない材料の一つです。まず「ＮＤＬ」とはノンストップダイブリミット、別名減圧不要限界ともいわれるもので簡単に言うとその深度に滞在できる時間の事です。このＮＤＬは深度が深くなればなるほど短くなっていき、例えば10ｍには200分滞在できますが、30ｍには15分しか滞在できません。このように深場に行けば行くほどＮＤＬを過ぎてしまう危険性が高く、過ぎてしまうとこれもまた「減圧症」になってしまいます。

しかしここからがＮＤＬの怖いところ。実はこのNDLは人によって時間は異なるんです。どういうことかと言うと、冒頭でお伝えした通り減圧症は窒素が原因でなってしまうもの、しかも深場に行けば行くほど窒素は体に貯まりやすくなるもの。なので全員ずっと同じ深度でダイビングをしない限り、全員同じNDLということは絶対にありえないんです。ダイビング中必ず深度の差は生まれます。その数メートルの差で減圧症になる、ならないというのが決まってくるんです。事実、減圧症になってしまった方の9割がダイブコンピューターを付けずにダイビングをしてしまった方達です。

このことからダイブコンピューターを付けている、付けていないの違いでダイビングの安全性がいかに向上するかが分かりました。

そして2つ目の理由は、「行動範囲の制限がない事」です。これはダイブコンピューターを持っている人と持っていない人では自由に行動できる範囲が異なる事を指します。

どういうことかと言うと例えばあなたは友達と沖縄でダイビングをしています。友達はダイブコンピューターを持っており、あなたは持っていません。そこにウミガメが現れました。せっかく目の前に現れたウミガメですから近くで見て、写真を撮りたいですよね。しかしダイブコンピューターを持っていないあなたは近づくことはできません。なぜならダイブコンピューターを持っていないからです。理由は簡単で先程説明した通り、ダイブコンピューターを持っていない人は減圧症になってしまうリスクが高い為、全体を監督しているインストラクターから離れる事は出来ないからです。

じゃあお店からレンタルすればいいと思った方もいると思いますが、沖縄や海外はそもそもレンタルを置いていないのがほとんどです。いざ沖縄や海外に行った際に自分の思うように行動できないというのは、残念ですよね。なのでダイブコンピューターはあった方が良いという事が言えますね。